弁護士：利息制限法を越える金利で金銭消費貸借取引
（きんせんしょうひたいしゃくとりひき）をしていると、
過払い金が発生する場合があります。

事務員：金銭消費貸借取引？

弁護士：大ざっぱに言えば、お金を借りる取引のことです。

事務員：過払い金という言葉は、私は、昔は、聞かなかったです。
平成１８年くらいから、過払い金という言葉を聞くようになったのですが。

弁護士：平成１８年１月に最高裁判所の裁判例が出て、この裁判例の後、
過払い金の請求が広く行われるようになったと思います。

事務員：大手消費者金融会社との間でお金を借りる取引をしていて、
お金を返し終わって残高がゼロ円になった場合も
過払い金が発生するのですか。

弁護士：金銭消費貸借取引の約定金利が、利息制限法の金利を越えている場合、
過払い金が発生する場合があります。

事務員：カード会社（信販会社）とお金を借りる取引をしていた場合でも、
過払い金は発生しますか。

弁護士：信販会社との間で金銭消費貸借取引をしていて、
約定金利が利息制限法の金利を超えている場合、
過払い金が発生する場合があります。

事務員：これから大手消費者金融会社や大手信販会社との間で、
お金を借りる取引をする場合、過払い金は発生しますか。

弁護士：これから新たに大手消費者金融会社や大手信販会社との間で、
お金を借りる取引をする場合、
　　　　 通常、過払い金は発生ないと考えられます（注）。

事務員：とりあえず、過去に利息制限法を超える金利で
消費者金融会社や信販会社とお金を借りる取引をしていた可能性がある場合
などは、弁護士さんに相談をしてみるのも一つの方法ですね。
（注）この原稿は、平成３０年３月に作成しました。